第77回 富士登山競争(五合目コース)に参加。
開催日:2024年7月26日(金)
スタート時間は9:00
富士吉田市役所~吉田口登山道~五合目に至る約15km(標高差約1,480m)を上り続けるコースです。
今回の参加理由は、次年度以降の山頂コースに出走する権利を得て、山頂コースを完走し、市民ランナーグランドスラムを達成したいと考えたからです。
市民ランナーグランドスラムとは①〜③を達成したランナーの称号です。
①フルマラソン(42.195km)を3時間以内で完走
②ウルトラマラソン(100km)を10時間以内に完走
③富士登山競走(山頂コース)を制限時間の4時間30分以内に完走
市民ランナーグランドスラムとは「速さ、長さ、高さ」の総合力の称号です。
今回は次年度以降に③富士登山競走(山頂コース)を制限時間の4時間30分以内に完走するために(5合目コース)を2時間20分以内で完走することを目指します。
富士登山競走(山頂コース)を完走するためには、5合目コースを2時間20分以内で完走するだけでは不安が残ります。
山頂コースは狭くなるトレイルで渋滞が予想されるため、スタートブロックの位置取りで完走できるか否かが大きく左右されるようです。
できれば前方のスタートブロックを獲得し、時間内の完走を確実にしたいところです。
そのためには5合目コースでAブロック(1時間50分以内)、もしくはBブロック(2時間以内)を獲得したいと考えます。
また、五合目コースはエントリーするために毎年壮絶なクリック合戦を勝ち抜かなければなりません。
まずは、0次関門突破が重要になります。
2024年3月25日(月)21時エントリー開始(先着順)から富士登山競争はスタートしているのです。
大会について
第77回 富士富士登山競走
開催日:2024年7月26日(金)
例年7月の末週、平日の金曜に日開催されます。
山頂コース・五合目コースがあり、共に富士吉田市役所前からスタートします。
山頂コース:7:00~
富士吉田市役所~吉田口登山道~山頂に至る約21km(標高差約3,000m)
五合目コース:9:00~
富士吉田市役所~吉田口登山道~五合目に至る約15km(標高差約1,480m)
山頂コース参加資格は、五合目関門(五合目ゴール)通過時間が2時間20分以内の実績のある者とする
大会要項によるとハーフマラソン完走の体力と経験が必要と記載されています
関門は
山頂コース
馬返し関門通過打切り時間:設定なし
五合目(佐藤小屋)関門通過打切り時間:午前9時15分
八合目(富士山ホテル)関門通過打切り時間:午前11時
山頂ゴール制限時間:午前11時30分
五合目コース
馬返し関門通過打切り時間:午前11時00分
五合目ゴール制限時間:午後0時30分
山頂コース 2,000名
五合目コース 1,776名
合計 3,776名(富士山の標高3,776mにちなみ)
参加費
山頂コース 19,000円
五合目コース 14,000円
受付必須。
大会前日のみ(下記時間内に受付を行わない者は出走できない)
受付時間:2024年7月25日(木)午後1時~午後8時
受付場所:富士北麓公園
受付方法は、RUN PASSPORTとする
郵送はなし
富士登山競走(5合目コース)実走
富士吉田市役所前をスタートし吉田口登山道を五合目まで15km、標高1,480mを駆け上がります。
大きくは馬返しまでのロード(約10km)と5合目までのトレイル(約5km)の2つの区間に分けることが出来ます。
トレイル道は狭く渋滞が予想されるので、ロード区間で少しでも前に進んでおきたいところです。
目標は、120分以内で完走し来年の山頂コース出走権とBブロックを獲得することです。
計画は馬返しまでのロードを65分、トレイルで55分。
苦手なロードより得意のトレイルで時間を削ろうと考えました。
スタート時刻9:00は30℃を超える暑さ、整列、宣誓の間もジリジリ太陽が照り付けます。
5合目コースのブロックはF、G、H、I、Jの5ブロック。
筆者はHブロックからスタート、スタートゲートを通過するまで約40秒かかりました。
この大会はグロスタイムのみで測定のため、スタートから40秒ロスを背負うことになります。
5合目コースは、どのスタートブロックになるかは運次第ですが、指定ブロック内では前の方からスタートしたいものです。
直前にトイレに行きブロック後方整列になったことが悔やまれます。
序盤は渋滞で動けず前が開くたびにすり抜けるように少しづつ前へ進みます。
最初の1kmはキロ5:04、思うように進むことが出来ません。
富士山に向かうストレートに入り金鳥居(かなどりい)をくぐり抜けてしばらく走ると2km地点(キロ4:57)。
集団がばらけだし少し走れるようなるが、徐々にコースの斜度はキツくなっていきます。
ここまでに日陰はなく、暑さで大量の発汗。
左折し少し平坦なロードに入り、浅間神社へ向かい右折。
3キロ弱の位置にある第1エイド浅間神社(せんげんじんじゃ)に到着。
ここまでで、すでに喉はカラカラ、水を2杯、そして被り水。
エイドでは大会がコップを用意してくれているので、1秒を削りたいランナーにとっては嬉しい運営です。
浅間神社までの約3kmは、晴れて気温も高かったこともあり想像以上にキツく感じました。
浅間神社からは木々が陰を作り、体感気温は低くなり少し楽になります。
代わりにコースの斜度が急になってきます。
路面はまだ荒れてはいないので、走りにくいコースではありません。
上り続けているため、1kmごとのラップは徐々に落ちてゆき7km目でキロ5:59までになります。
心拍数はずっと170前後。
中の茶屋エイド(7km地点)でも水を2杯、スポドリ1杯と被り水で喉を潤し身体を冷やします。
このあたりから舗装路面が荒れだし、さらに勾配が増します。
歩き出すランナーもちらほら。
歩きたい、しかし周りはほとんど走っている。
時たま歩いてるランナーを見て
“自分も歩いてしまおうか”と誘惑に駆られるが、止まらず足掻き10.7km馬返しに到着。
ここまではエイド以外は止まらず、1時間3分、計画より2分早い。
エイドで水2杯と被り水、頭から水を被ると身体が冷えた感じがしてまだいけそうな気がします。
馬返しから鳥居を超えて登山道へ入ると渋滞はないが、ランナーは多い。
隙をぬって抜いていきますが、いいコース取りでは走れません。
ゆるい斜度は必ず走るようにして120分以内の完走を目指します。
試走を行っていないので、この先にどのくらいの傾斜があり、時間が掛かるかわからない状態。
少しでも急いで前に進みたいと焦りが出ます。
3合目で給水、ここも水2杯ガブ飲みと被り水。
付近は平坦が多いので走ります。
4合目1,960m、4合5勺で2,000m超え。
足元のガレ方も増し、荒れたトレイルになってきます。
ロードでちぎられ先行していたラン友の背中が見えてきたので、必死で追いかけます。
追いつき“最後一緒にいきましょう”と声をかけラストスパート。
佐藤小屋が見えてゴール、小屋が見えてすぐにゴール。
小屋とゴールが近すぎて「あれっ」という感じでしたが無事時間内に完走。
スタート〜馬返し 1時間3分、
馬返し〜5合目 51分、
グロスタイム:1時間54分52秒
ほぼ予定通りで完走できました。
ゴール後の記念撮影を終え、ラン友や周りのランナーと健闘を称えあい富士北麓公園行きバス乗り場まで歩きます。
この瞬間は、いつも最高です。
富士北麓公園行きのバス乗り場までかなり歩きますが、途中で荷物の受取、水やバナナなどの補給をすることができます。
五合目コース完走のための練習
富士登山競争(五合目コース)を120分以内に完走するために行った練習は2つです。
上りのロード区間とトレイルの練習です。
仮想ロード区間の練習として地元の六甲山頂までを麓から止まらずに上り続ける「六甲山頂アタック」、この練習を直前の1か月で3回行いました。
コースは全てロードで約800m上昇します。
五合目コースのロードとほぼ同じ累積標高です。
タイムは気にせず、とにかく上り坂に慣れて止まらず走りきることを課題にしました。
本番を想定した上りの練習は効果はあったと考えます。
デメリットは下りのロードで脚に負担がかかり過ぎることです。
筆者は、この練習で足底に故障がでました。
下りは走らずに歩くか、ランとウォークを繰り返せば良かったと思います。
トレイルパートの練習では、4kmで約400m上昇する地元六甲のコースを使用しました。
このコースは4月に開催された神戸トレイルでも使われたコース(ループ4)で、急こう配をひたすら上るコースです。
このコースも練習効果はありましたが、下りは急降下なので脚に大きな負担がかかることがネックでした。
普段の基本的な練習に加え、仮想五合目コースのロード区間とトレイル区間の練習を入れたことは効果があったと感じています。
交通(関西方面より)・宿泊について
今回筆者は、兵庫県西宮市から参加。
京都在住のラン友が、車で大会に向かうということで同乗させてもらいます、同じ宿に宿泊することになりました。
当日は始発で最寄駅を出発し、山科で車に拾ってもらい11時過ぎには御殿場市に到着することができました。
「さわやか 御殿場インター店」でお肉のぎゅっと詰まったハンバーグを食べ、受付の富士北麓公園に向かいます。
富士北麓公園で受付を済ませ、協賛メーカーブースを一通りまわり、時間があったのでゼッケンなどの袋に一緒に入っていた無料のチケットを使い“富士山レーダードーム館”、“ふじさんミュージアム”を見学してみました。
レーダードームでは極寒の富士山頂の温度体験、ミュージアムでは富士山頂までの道のりを大型スクリーンで体験することができます。
その後は御殿場市の宿に戻り早めに就寝し本番に備えました。
今回宿泊した御殿場市は、会場近くまで車で30分ほどでストレスなく会場入りすることができました。
同乗者がいれば交通費も宿泊費も節約できるので、車で行く方がお得ですね。
今回は運よく、気心知れたラン友に便乗させていただき楽しい旅を満喫できました。
一人の場合は、運転疲れなど大会のパフォーマンスに影響がでるので電車の方が楽だと考えます。
まとめ
富士登山競争五合目コースは、なんといってもエントリーが大変です。
毎年あるクリック合戦を制し、0次関門を突破できるのか?
思えば最も緊張する瞬間でした。
今回は、家にあるパソコン2台と家族全員のスマホ6台を使用しクリック合戦を勝ち抜きました。
交通・宿泊を早めに抑えて練習に集中するということも大切だと感じています。
直前まで交通手段や宿が決まらなければ、不安で練習やその他の準備に手が回らないからです。
実際にコースを走って感じたことは、ロードとトレイル両方の練習が必要だということ。
ロードの上りの練習、週に1回程度のトレランの練習が有効と感じました。
Bブロック狙いまでなら、そんなにスピードはいらないと思います。
目標タイムでの感想が難しいなら、ハンドフラスクを携帯しエイドを飛ばしタイムを削る作戦もありかもしれません(五合目コースの場合)。
富士山に向かって一直線に走れる富士登山競争は魅力的で、5合目コースでも完走した時は充実感と感動で胸がいっぱいになりました。
挑戦できる回数が多いマラソンやウルトラマラソンと違って
グランドスラムの中でも年に一度しかチャンスの巡ってこない大会
その意味では、グランドスラムの中でも最も完走が難しく挑戦しがいのある大会です。
更新の励みになります。よろしければクリックお願いします。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村
コメント