関西のトレイルランコースでメジャーな六甲全山縦走コース。
このコースでは大小様々な大会が行われています。
その中でも六甲全山縦走よりキツい、六甲全山縦走24ピークスハントを走った体験記をまとめます。
大会のメリットは、ロングトレイルの練習になること、ITRA3ポイントを獲得しやすいことがあげられます。
六甲全山縦走24ピークスハントでは、通常の全山縦走より多くのピークを踏破するため距離と獲得標高がアップし、確実にロングトレイルランの練習になります。
また50kmで制限時間が12時間とたっぷりあるのでITRA3ポイントが比較的に取りやすいことも嬉しいです。
そのほかにも、参加賞にビールセット、入賞者(1〜3位)までには賞金、参加費も10,000円と良心的。
ただし、たくさんピークがあるのでコースロストしやすいことや、11月末なので気候のブレが大きくウェアリングや装備が難しい面もあります。
中級以上のトレイルランナーで、ロングトレイルの練習をしたい方やITRAポイントを獲得したい方におすすめ出来る、楽しめて価値ある大会です。
この大会のコースや、注意点について知ってもらい、参加大会の候補にしていただければ嬉しく思います。
大会について
11月26日(日)開催
距離50km(実際46km)
獲得標高3,300m
制限時間12時間
完走でITRA3ポイント獲得
エイド4カ所
参加費:10,000円
参加費:六甲ビールセット
必携品チェック:防寒具、ヘッドライト、エマージェンシーブランケット
9:00須磨浦公園スタート
ゴールの宝塚塩尾寺休憩所まで24のピークを制覇する必要があります。
鉢伏山、荒熊神社、再度山、摩耶山、摩耶別山、六甲山頂、後鉢巻山、岩原山、譲葉山西峰、譲葉山南峰、譲葉山北峰、譲葉山東峰、岩倉山と普段はスルーするピークを踏破します。
特に後半は六甲全山縦走よりもキツいコースになります。
明るいうちにゴールするためには7:30で完走することが必要。
全山縦走を7時間で完走する走力があれば良いと考えます。
須磨浦公園(スタート)〜鵯越
スタートは、先頭集団やや後方に位置どります。
先頭が明らかに違う方向に走っていきますが、集団心理で皆ついていきます。
筆者は途中で引き返しましたが、いきなりのコースロストで先が思いやられます。
普段は裾野を迂回する鉢伏山(ピーク1)も戸惑うランナーが多くいました。
スタッフが立っていないのでショートカットして通常の縦走路をとるランナーも多かったでしょう。
旗振山(ピーク2)からは素晴らしい眺望を見ることができます。
鉄拐山(ピーク3)から高倉山(ピーク4)の下り長い階段を下り
高倉台団地を抜け、名所400階段。
手摺りを使わず上ると脚にはキツいがよい練習になります。
上り切ると栂尾山(ピーク5)。
横尾山(ピーク6)から須磨アルプスへと入ります。
名勝“馬の背”越えは滑落しないように慎重に進みます。
“馬の背”を越えると東山(ピーク7)。
東山から妙法寺へくだり、住宅街を少し走り高取山へ。
普段は通らない荒熊神社(ピーク8)
境内のウォーキング指定区域を歩き高取山(ピーク9)
丸山の市街地を走り、神鉄鵯越駅(第1エイド)に到着です。
エイドでは、コーラやスポーツドリンク、水、チョコレートなどの軽食が補給できます。
ここまでで15位ということでした。
スタートから鵯越駅までは、標高の低いピークが多く脚が削られていきます。
階段や須磨アルプスのガレ場、住宅街の上りもキツいですが、景色良し見所多しの走りがいのある序盤です。
鵯越〜記念碑台
この区間は、菊水山、鍋蓋山、摩耶山の3大ピークスがあり、最も標高を獲得するパートです。
鵯越駅から菊水山登山口まではロードが多く走りやすい区間です。
菊水山に入ると延々と続く階段
菊水山(ピーク10)山頂にはエイドなし。
(六甲縦走キャノンボールランならパンダエイドがあるのですが・・・)
菊水山を下り、天王吊橋から鍋蓋山を目指します。
鍋蓋山は、つづら折れの上りで菊水山よりは上りやすいですが、急登の岩場も多い難所です。
鍋蓋山(ピーク11)の頂上からは神戸の街と大阪湾が一望できます。
鍋蓋山を下り、次に目指すのは再度山(ピーク12)。
普段はピークを通らず大龍寺山門方面へ素通りするので、ピークの入口を見つけられずロスト。
ヤマレコのアプリで地図を確認しルートに復帰し再度山を目指します。
再度山から大龍寺山門を少し下ると(第2エイド)。
少し不思議な位置にありましたが、気にせずコーラと水とバナナをいただき市ケ原までの舗装路を下ります。
市ケ原から摩耶山(ピーク13)までには稲妻坂と天狗道という岩場の多い難所があり、上りがいがあります。
掬星台手前で普段は通過する摩耶山山頂にそれ、掬星台から摩耶別山(ピーク14)にそれます。
見つけにくいのでスルーしてしまったランナーも多いでしょう。
舗装路とトレイルを繰り返し記念碑台(第3エイドを目指します。)
記念碑台エイドで2人のランナーに出会います。
1人はSNS繋がりの100マイラー、もう1人は京都一周グランドトラバースで出会ったランナーでした。
その後、ほとんど同時にゴールした2人と一緒に温泉へ行くことに。
出会いと再会、これもトレランの醍醐味でしょう。
記念碑台〜六甲山頂
記念碑台から六甲山頂までは、比較的舗装路が多いパートですが、合間合間のトレイルで徐々に脚が削られます。
記念碑台から神戸ゴルフ倶楽部、六甲ガーデンテラスまでは、スピードの出る舗装路の多い区間。
ロードの得意なランナーは、ここでまくりにいきます。
六甲山頂までは六甲自動車道を縫うようにトレイルを繰り返します。
いつもこの箇所で体力が奪われる隠れた難所だと思います。
六甲山頂(ピーク15)に到着し、魚屋道方面に下り山頂トイレ付近が最終第4エイド。
水分も補給も十分持ちそうと判断して最終エイドはスルー。
ここでまたもや偶然の再会、「ARIMAS」で知り合ったYouTuber“低山食堂”のまゆ子店長となっつーさんがいらっしゃいました。
友人の応援で山頂まで来ていたとのこと。
お二人が友人に出会えたかはYouTubeでご確認ください。
六甲山頂〜塩尾寺休憩所(ゴール)
六甲山頂からゴールの塩尾寺休憩所までは、いつもなら1時間あれば下ることができます。
今回は、いくつかのピークを踏まなければいけませんが、90分あれば下れると考えていました。
ここまで5時間30分。
7時間は切れると思っていましたが読みが甘すぎました。
六甲峠を過ぎ、縦走路をそれた後鉢巻山(16ピーク)が意外に遠い。
大平山(17ピーク)も大きく迂回になり、大谷乗越(18ピーク)を越ると連続で縦走路から外れるコースが続きます。
岩原山(19ピーク)、譲葉山西峰(ピーク20)、譲葉山南峰(ピーク21)、譲葉山北峰(ピーク22)、譲葉山東峰(ピーク23)を行ったり来たり。
思わぬ体力と時間のロスでエネルギーと水が切れ、やや低血糖気味になり体がフワフワしてきます。
ザックにドーナツを入れていたことを思い出し、残りの水で流し込みなんとか復活。
ペースを落としたつもりはないのですが、2人のランナーに抜かれ、競合い時に転倒。
右の尻を激しく打ちつけしばらく立ち上がれない。
なんとか走り出すとスピードも戻ってきます。
トレイルが終わり塩尾寺からの舗装路の下りは急でキツいがラストスパート。
7時間10分(16位)
最後は競り合いになり苦しかったてすが、タフなコースを楽しむことができました。
第1エイドで15位。
6人抜いて2人抜かれたので11位では(?)と思っていたが、楽しめてITRA3ポイントも獲得できたので気にしないでおきます。
まとめ
個人的なスケジュールは、神戸マラソンと国宝松江城マラソンの間の週の大会。
本命の加古川マラソンまでも残り3週間。
疲れを残すことはできない。
ダメージを残さないギリギリのスピードで攻めなければいけない難しい大会になりました。
六甲山頂まではマイペースで走れましたが、山頂から宝塚までの下りは他のランナーとの競り合いが多くペースが上がりました。
その結果、下りで転倒。
脚にもダメージが残りました。
調整の大会でマイペースを崩すことは危険であると思い知らされました。
大会自体は、気候も良く六甲全山縦走よりも走りごたえがあり、脚作りをするうえで良い機会になりました。
ITRAポイントは、同じ3ポイントのフェアリートレイルや京都一周グランドトラバースより獲得しやすいのでオススメです。
大会の中で他のランナーとの新しい出会いや再会、交流を楽しめたのも嬉しいことです。
ゴールから駅までの間に宝塚温泉があり入浴して疲れを癒してから帰れることもオススメポイントです。
六甲全山縦走やロングトレイルランに興味がある方、ITRA3ポイントが欲しい方にはオススメの大会です。
来年は是非参加していただき、秋の六甲全山を満喫してほしいと思います。
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