嵐山をスタートし嵯峨野の観光地を抜け、沢山から城山方面の尾根を伝い、氷室神社へ至る走りやすい序盤。
一旦、山幸橋まで下り、向山を目指す前半戦最大の上り、向山山頂から貴船口に下り鞍馬街道から静原神社に至る前半戦は約30km。
ここから後半戦の最難関、比叡山攻めが始まります。
序盤に厳しいアップダウンのあるコースは難しいが、後ろに行くにつれ厳しさの増すコースは、更に難しい。
徐々に激しさを増すトレイル、時間と共に削られていく脚。
どこまで脚が持つか、持たせることができるのか?
中間地点からは、残りのコース状況と自分の戦闘力を目まぐるしく計算しながら、トレイルをこなすことが大切になります。
後半戦のベストな走りに向け、静原神社付近のエイドでは、時間をかけて給水と補給を確実に行いたいです。
最難関 静原神社~ケーブル比叡駅
静原神社から静原川を渡り、府道40号沿いはウォーキング指定。
江文峠(えぶみとうげ)の微妙なアップダウンは、水井山(みずいやま)山頂までの急な上りの前にはいい脚慣らしになります。
大原の戸寺公民館前を通過し、ボーイスカウト道に入るゲートを通り抜けます。
仰木峠方面の東海自然道に入り、木の根が張り巡らされた激急斜面を上っていきます。
4月の京都一周トレイルでは、腰がひけるほど慎重に下った急斜面、逆に上りはキツくなります。
上り好きのトレイルランナーにとっては攻め甲斐のあるコースでしょう。
水井山(754m)に到達し、急坂を下り横高山への急坂を上ります。
横高山山頂からは距離は短いが足場が狭く、下を見るのも恐ろしい、木の根の壁の急勾配を下ります。
以前上った時は、恐くて後ろを振り向くことのできなかった断崖絶壁、ゆっくり歩いて下るしかありません。
横高山を乗り切れば、奥比叡ドライブウェイ沿いの行者の回峰行道。
よく整備された長いトレイル。
水井山、横高山に比べると、木の根も少なく段差も規則的で気持ちよく、アップダウンも適度でスピードに乗り、気持ちよく走れる区間です。
しばらく進むと、比叡山延暦寺寺域に。
寺域周辺は山王院や釈迦堂などたくさんのお堂や院があります。
転法輪堂(釈迦堂)よりウォーキング指定。
ウォーキング指定区域が長いので、脚をやすめながら延暦寺周辺を楽しむことができます。
参道を歩いたり仏閣を眺めたりできるトレイルは京都ならではです。
銀閣寺方面への長い下り、大文字山への長い上りの階段に向けての良い脚やすめにもなります。
ケーブル比叡駅を過ぎ後半戦最初のチェックポイント。
この辺りで後半戦の半分は消化。
比叡山〜ラスボス 大文字山
山中は、平地より日が落ちるのが早くケーブル比叡駅のチェックポイントで16:30を過ぎていれば、夜間走行の準備を考えなければいけません。
嵐山から“HIEIZAN”のモニュメントまで8〜8時間半かかるようならヘッデンと懐中電灯の準備が必要です。
比叡山からは、長い下りが続きます。
東山コースの上りではもっともキツイ区間。
下りも倒木地帯、小川、ガレキ道を何度も繰り返すことになります。
体力が残っていれば楽しめる下りですが、40km以上走った脚にはこたえそうです。
行者道から水飲対陣跡、北城出丸跡の横を過ぎ、大山祇神社横の小川沿いを進み日本パブテスト病院に出ます。
ここで下りは終了。
住宅街を進み京都朝鮮学校の校庭の最終エイドに到着。
ラスボス大文字山越えに向けて、最後の補給です。
大文字山方面に進み火床から狭い階段を上り山頂へ。
長い階段は、最終試練。
気合いで山頂を目指します。
山頂(475m)に辿り着けば、山科まで下るだけ。
山頂からの京都の景色はどの時間帯でも最高の眺めでしょう。
大文字四つ辻から京都トレイル東山コースに入り、思案処5差路を山科方面に。
小刻みなアップダウン、小川沿いの山道、ガレキや倒木、これぞトレイルという快適な区間を最後に楽しめれば良いですね。
杉林の中の未舗装路にはいればゴールは目前です。
京都一周トレイルラン東山のスタート地点、毘沙門堂がランナーを、待っています。
ITRAポイントもゲット!
ITRA(International Trail-Running Association)
京都一周トレイルラングランドトラバースは、国際トレイルランニング協会がポイント認定している大会です。
約60kmで3ポイントを獲得することができます。
UTMF参加を目指すトレイルランナーにとっては、参加資格のポイントをゲットできる大会でもあります。
補給や装備
60km、制限時間12時間の大会ともなると補給が完走の鍵になります。
大会運営側で6カ所のエイドステーションが用意されていますが、各ランナー自身の充分な準備が必要です。
水は最低でも1ℓ、給食のエネルギーゼリーやバーなども充分に準備していきましょう。
装備では夜間での走行もあり得るので、ヘッデン、懐中電灯は必携ですね。
モバイルバッテリーも忘れてはならないアイテムです。
長い距離のレース、撤退する勇気も必要です。
その際の交通費で現金やクレジットカードも必ず用意しましょう。
長丁場のレースでは、まわりのランナーに引きずられず、序盤から抑えることが大切です。
コースを頭に入れ、自分の体力を分析し、集中して最後まで気を抜かないことで大会を楽しむことができるでしょう。
練習、装備、気持ちの持ち方、しっかり備えて臨めば憂いなしです。
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