第11回 世界ジオパークトレイルラン(40km)の部に参加。
但馬ドームをスタートし、大杉山までの激坂を這い上がり、蘇武岳から10km以上の長い下り、約5km上り続ける林道、ダメ押しに約6kmの下り、ラストに神鍋山に上り夏のゲレンデを駆け下りる。
細かいアップダウンが多く、山との対話を楽しみながら山陰海岸ジオパークを駆け抜けるハードコースを走った体験を紹介します。
但馬ドーム~大杉山
スタート地点の但馬ドームまで自宅(西宮市)から地道で2時間半。
5時に出発し7時半に到着。
雨降る中のコンディションで泥んこレースになる予想。
気温は低めで少し冷んやりしています。
この気温では喉はそんなに渇かないはずなので、エイドの給水で十分と考えハイドレーションの水を減らし軽量化。
雨が降りやまないまま、9時スタートを迎える。
※スタート
但馬ドーム敷地内からペンションや田園の多い、舗装された道を約5km走り、第1エイドに到着。
この区間は、たいしたアップダウンもなく気持ちよく走れ、いいウオーミングアップになります。
第1エイドで痛恨のマイカップ忘れに気付き、スタッフに紙コップはないかと尋ねるが、コロナ感染対策で準備はなし。
仕方なく給水は飛ばし、大杉山へ。
トレランでの給水は体力面でもメンタル面でも大切です。
給水計画が狂うと、脱水の危険がせまります。
余計なことを考え不安になり、思考能力が鈍りトレイルに集中できなくなります。
くれぐれもマイカップ忘れには用心を。
大杉山への登山道は急斜面、多くの木の根が張りだし、滑りやすい岩場もあります。
雨により土の部分はドロドロ道になり、何度も滑り、木の根にしがみつき、四つん這いになってやっと登れる場面が何回もおとずれます。
踏ん張りが効かないのに、無理に踏んばり余計に滑る、蟻地獄のような激坂。
雨でウエアはズブ濡れ、序盤に川に飛び込み靴の中もベチャベチャ、手足は土でドロドロ状態。
ここまでコンディションが悪いと逆に開き直り、状況を楽しもうという気になってきます。
夢中で這い上がり続け、大杉山山頂に到着も眼下は悪天候で何も見えず。
大杉山~蘇武岳~蘇武岳登山口展望台
大杉山から細かいアップダウンを繰返しながら蘇武岳へ。
短いが何度もおとずれる急な下り坂は上り同様、雨でドロドロ。
滑って何度も尻もちをつき、木の根につまづき転び、普段以上に踏んばる脚はどんどん消耗していきます。
アップダウンを繰り返すうちに滑り方が上手くなり、着地ポイントを見つけ木の根を飛び越え,リズムに乗ってきます。
ある段階でスイッチが入り、集中力が増しトレイルに夢中になり、痛みや疲れさえ分からなくなる状態に突入します。
夢中になりすぎて、分岐でトレイルマーカーを見落としたことに気付かずコースを大きく外れ、元来た方面を下っていました。
マーカーがなかなか出てこない事と、分岐でマーカーがないことでコースロスに気付き、来た道を上り引き返します。
ようやく他のランナーと出会いコース復帰も、約3kmの距離と40分以上の時間をロス。
急勾配の下り上りで余分に脚を削られ、ハイドレーションの水を減らしたことが裏目に出て水も尽き、上位入賞もなくなり心も折れました。
トレイルマーカー見落としは初歩的なミス、どんなにコースに集中していても分岐では必ずマーカーを確認することが大切です。
切れた気持ちを繋ぎとめ、水を求めて第2エイドを目指します。
再び細かいアップダウンを繰り返し蘇武岳頂上に辿り着きます。
普段なら絶景の1074mの蘇武岳も靄で何も見えず。
少し下り蘇武岳登山口展望台(第2エイド)に到着。
たくさんのランナーで賑わっています。
前半は、悪天候の中の泥んこレース、不注意でのコースロス、水切れと良いとこなし。
反省も多く、それだけに課題もたくさん見つけることができました。
悪いことがあれば、良いこともある!?
後半は太ももとお尻の筋肉がぶっ壊れるかと思うほどの下り坂が待っています。
後半に続く。
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