第26回 六甲縦走キャノンボールラン POWER (往路)須磨浦公園~宝塚⛰

トレラン

22年3月19日㈯~20㈰にかけて六甲縦走路で開催された六甲縦走キャノンボールランは大きく3つの距離に分かれます。

六甲全山縦走路を片道走るSPEED、往復するPOWER、1.5往復するRAINBOW。
それぞれ56㎞、112㎞、168㎞を走破するハードな関西最大の草トレイル大会です。

更に3つの距離の派生で夜に走るNIGHT SPEED、男女チーム・男女ペア・女子ペアでPOWERを走るTEAM・BUDDY・STAIRWAY TO HEAVEN、RAINBOWを男子ペアで走るGAYの8種目で構成されています。

今回参加したのは112㎞のPOWER、21時に須磨浦公園をスタートし宝塚を折り返して須磨浦公園に帰ってくるコースです。

初参加の今回の目標は「完走」。
20~21時間で閉門ギリギリまでにゴールを目指します。

受付、スタート

17時からスタミナ丼を食べて腹ごしらえ、着替えテーピングなどの準備を済ませ最寄りの東須磨駅まで歩きます。
天気予報と異なり雨が降る中駅に到着。
寒さと冷たさで何とも言えないネガティブな気分が漂うが心の中で打消し須磨浦公園行の電車に。
須磨浦公園駅に着きゼッケンシールの台紙をもらいあっさり受付終了。
Twitterで知った福寿堂 秀信さんのアンドゥーをいただきました。

もたもたしていると寒さで気が滅入ってくるので少し早めの20時40分にスタート、鉢伏山までの最初の階段を同じアーリースタートの集団についてゆっくりパワーウオークで進みます。
先週の神戸六甲縦走トレイルランで序盤頑張り後半に脚が売り切れた反省を活かしてスピードは抑え目に。
鉢伏山を通過し旗振山に到着、雨の中でも明石海峡大橋がくっきり見える瀬戸内海の夜景は美しく下がり気味だったテンションが一瞬上がります。

須磨アルプスの恐怖

鉄拐山を抜け、おらが茶屋を通り高倉団地への階段を降りて市街地へ。
1つ目の私設エイドでチョコとエネルギーゼリーをいただき400階段に挑みます。
階段は渋滞、列に従いゆっくりと上り栂尾山から横尾山は雨の中を順調にこなします。
「先週より疲れていない。大丈夫、大丈夫」と自分を励ましながら須磨アルプス“馬の背”を前に。
何度も越えた馬の背が今までで一番恐ろしく感じます。
真っ暗で底が見えない断崖がこんなに恐ろしいとは予想出来ませんでした。
ほぼ四つん這いになりながら全く楽しむ余裕もなく“馬の背”を後に。

ひとりでは寂しいので集団に引っ付きながら横尾市街を抜け妙法寺から鵯越駅に向かう途中でのメッセージTシャツには「キャノンボール参加ランナーさん、ナイスランです!!今日は寒いですね、お気をつけて」と粋なメッセージが書いてありちょっぴりテンションアップできました。

難所、天狗道

最初の難所、菊水山を越え一旦下って天王吊り橋へ。

先週は絶景で少しほっこりした場所がまたもや底が見えない恐怖の地点に。
人間は底が見えない、分からないと怖くなるものなのかと思いながら鍋蓋山を過ぎ真っ暗な大龍寺の山門を通り過ぎて一般道の下り坂。

まさかの転倒で右膝に強烈な痛みが走る、しまった!こんな序盤でしかも山道でなく一般道で何故!?と思いながら立ち上がり状況確認、泥まみれの右膝に擦過傷あり。
後続のランナーより「あの石でつまづきましたよ」と報告を受ける。
ゆっくり走り出すが痛みでスピードが出せない。
長年の経験からか「このくらいなら大丈夫、まだまだいける」と感じ徐々にスピードアップ。
すぐに市ケ原のキャンプエイドに辿り着きマイカップに水を所望し右膝にぶっかけ泥を取り除く、幸い擦り傷は酷くはない。

摩耶山に上る天狗道が前半戦最もキツイ難所なのにほとんど記憶に残っていない。
人間あまりにもキツイと記憶がなくなってしまうのだろうか、エイドでのコーラが美味しかったが冷た過ぎたこと、寒いのと神戸の街の夜景が美しかったことと頭の中でずっと中山美穂やミスチルの懐かしい曲が流れていたことが残っているだけ。

六甲山山頂

摩耶山から六甲山頂を目指す一般道で単独走になり、あまりにも長く感じられ不安になってきた所で私設エイドに到着。
温めてもらった焼き肉と冷たいがコーラの美味しかった事、感謝です。

そうこうしているうちに六甲山山頂に3時に到着、予定より40分ほど早く到達。
風がきつく雪が舞い寒すぎるので証拠写真だけ撮ってすぐに下山。
一軒茶屋エイドに立ち寄り少し食べ物と飲み物をいただき宝塚へ。
少しでも体の動きを止めてしまうと寒さで心が折れそうになるからゆっくりも出来ない。

宝塚への下山ルートはこれまで以上に地面が濡れて滑り急な斜面も多いので慎重に慎重に。
この辺りで走りながら下りながら眠気を感じてくる。
「噂には聞いていたが、ほんまに走りながら眠くなるんやなぁ」と感心しながらひたすらぬかるみの裏六甲を下っていきます。
POWERの折り返しランナーと多くすれ違い、もう後半戦に入ったのか、速いなと思いながら六甲縦走路の最後の岩場を抜けて塩尾寺に達し、そのまま広場まで下っていきます。

予定より1時間早い5時に到着。
眼下には宝塚市街の夜明け前の綺麗な景色が広がり良い感じ。
家の近くまで来たのに、ここからまた遠ざかるのかとふと思う。

あたりはまだ真っ暗闇です。

後編に続く。

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