偶然から思わぬ副産物や発見があることは、マラソンでもよくある話です。
予定していた大会をエントリーし忘れ、あわてて参加した“明石城公園マラソン”。
当初は、ビルドアップしてネガティブスプリットの練習をするプラン。
しかし、スタートして1㎞も走らないうちにレースプランは吹っ飛びました。
激坂アップダウンの2kmコースを、21周回する大会だったからです。
結果は、3:31:21。
後半失速、何度も歩くおまけつき、内容は散々でした。
2週間前の神戸マラソンは3:09:27、サブ3.1で完走。
激風の神戸マラソンより20分以上タイムが落ちた明石城公園コースとは?
そんな“明石城公園マラソン”のコースをどう走れば良かったのか?
大会を走った結果から得た、コースの活用方法は?
について記事にします。
マラソン大会に向け、起伏あるコースで練習したい、厳しくむち打つトレーニングをしたいランナーの方、必見です。
明石城公園マラソンについて
12月4日㈰
受付・発着 明石陸上競技場(きしろスタジアム)。
部門
4km(2周)
10km(5周)
20km(10周)
30km(15周)
42.195km(21周+195m)
各部門、競技場発着の2kmコースを周回。
更衣室 手荷物預かり完備。
給水給食 一か所(周回ごと)。
参加賞 明石夢工房の“あかし焼き粉セット”とオリバーソースの“たこ焼きソース”。
大蔵海岸の立ち寄り湯「龍の湯」割引券特典。
コースの詳細
明石城公園マラソンの42.195kmの部は、ロードでは経験したことのないハードなコースでした。
KIX泉州国際マラソンのモンスターブリッジ、神戸マラソンの浜手バイパス、奈良マラソンの激坂を経験してきましたが、そのどれもが比にならないキツさ。
例えるなら、神戸マラソンの浜手バイパスを21回上って下り、フルマラソンを完走するイメージ。
スタート後、競技場の400mトラックを一周し場外へ。
競技場を出てすぐに2段階クランクの激上り坂。
200mで30m上昇。
上った後は激下り!
100mで20m下降。
さらに2回、小さい坂を10m上り、最後は競技場に向けて20m下る。
これを21回繰返すコース。
レースレポート
10:03、“きしろスタジアム”スタート。
トラックコースは気持ち良く、スピードに乗りトップで競技場外に。
すぐに長い上り坂が出現。
一瞬平坦な箇所があるが、すぐ更に傾斜がキツイ坂に突入。
上り切ったと思ったが、ゆるい上りがまだ続く。
やっとの平坦コースも束の間、今度は激しい下り坂が現れる。
上り坂のタイムロスは取り戻す。
下りきり、すぐに小さい上り。
上りきり、また小さい上り。
最後に競技場に向けて一気に坂を駆け下りる。
たった2kmで激しい乱高下。
“明石城公園マラソン”を完璧に侮っていた。
“加古川マラソン”への最終調整で、疲れを残さず軽めにビルドアップして終わろうと思っていた。
最終調整という目的、ネガティブペースで3時間20分以内に完走する目標。
全て修正が必要になった。
時間と共に確実に脚が削られる。
このコースで最後まで脚を残し、ビルドアップすることは至難のわざ。
ペースを抑えイーブンペースで完走、タイムは気にしない作戦に修正。
ところが、平坦な区間が少なく、ペースがつかめない。
頭では分かっていても、スピードのコントロールが効かない。
長い上りでは力が入りすぎ、下りではスピードを抑えることができない。
序盤は乱ペースのまま、修正がきかずに終わる。
上りでは、お尻とハムストリングスとふくらはぎ。
下りでは、太ももとすねと足底。
周回するごとに削られる。
それでも15周回目まで粘る。
高度の乱高下に合わせ、心拍数も乱高下。
のどが渇き2周(4km)に一回とっていた給水が、1周ごとに。
トラックの外側にあるエイドに給水のたびにコースアウトしまた戻る。
16週目(31~32km)にキロ5分を超える。
そのペースで18周(36km)まで粘るが、エイドで力尽き立ち止まり給水。
一度立ち止まると、気持ちも切れる。
長い上り坂も、歩いたり走ったり。
下り坂はまだ走れるが、小さい上りも歩きが入りだす。
脚は動くが、呼吸が上手くできない。
吐けるが吸えない。
呼吸を整えようとするが、歩きながら心拍を落とし整えるしかできない。
最後の3周は、どんどん歩く時間が増え、大失速でゴール(なんとか3位入賞)。
いままで52回、フルマラソンを走った中で、もっともキツイく、もっとも歩いたコースでした。
レースを振り返って(次回は、こう走る)
散々な結果の大会でしたが、コースの予習や試走を行い参加すれば、より良い内容で走れたと考えます。
“明石城公園コース”は、高低差のあるアップダウンが多いので、記録を狙う大会ではない。
坂の多い大会・トレランの練習として、最適な大会と考える。
実際に完走者コメントを見ていると、奈良マラソンの練習で参加した方がいました。
上り坂はスピードを上げずに、心拍数を上げ、脚に大きな負担をかけずに有酸素作業域を鍛える練習。
下り坂は、心拍数を上げずに、スピードを上げ、ランニングエコノミーと無酸素作業域を鍛える練習。
という目的をもって臨めばよかったと思います。
周回ごとにエイドがあり、21回も給水の練習がでるのも良いところです。
アップダウンの激しい“明石城公園コース”を走り切ることで、次走への自信を持つことができます。
まとめ
大会自体は、ファミリーが多くアットホーム、スタッフのノリと進行が良く盛り上がり、楽しい雰囲気です。
公園内では、マルシェやキッチンカーなど、たくさんのイベントが行われているので、一緒に来た家族も楽しめます。
また、この規模の大会にしては、手荷物預かりが充実。
競技場内の更衣室が利用可能で、トイレ渋滞なし。
参加者にとっては快適な大会であることは間違いなしです。
厳しい“明石城公園コース”のフルマラソンの部を走り入賞したことは、自信につながりました。
フルマラソンの練習にはフルマラソンを走ることが一番です。
30km走やLTペース走では、実際のフルマラソンの距離やダメージを体感することができないからです。
最後に、参加賞・入賞商品のお好み焼きセット、ソースセットはGOODでした!
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