目指せ「サブ9! 」第7回 京都一周グランドトラバース(体験記)

トレイルラン

第7回 京都一周グランドトラバース。
9月2日(土)開催。

距離60km、累積標高2400m、ITRAポイント3。
(GARMIN60.6km、累積標高3228m)
嵐山から山科まで京都の稜線を時計回りに一周する、関西で屈指の難易度の高い大会です。

今回の目標は昨年数秒で果たせなかった9時間切り「サブ9」です。

昨年は、水分補給の甘さ、ペース配分のまずさから後半失速。
集中力が切れ、マーカーを見落として後半に3回のコースロストをしました。

昨年を振り返り、ペース配分、水分補給を課題とし挑んだ京都一周グランドトラバースの実走体験を記事にしました。

京都一周トレイルを走ってみたいと考える方や、来年この大会に参加を考えている方の参考になれば幸いです。

スタート地点は嵐山です。

スタート〜第2エイド(レストラン長谷川)

スタート前は今までの大会で親交を深めた仲間たちと話が弾みます。

スタート直後も話をしながら走り始めます。

少し走ると先週の世界ジオパークトレイルランや生駒トレランで一緒になった仲間が応援と撮影を行ってくれています。
嬉しくなり、つい力が入ってしまいます。

清滝橋の第1エイドまでは、アップダウンが少ない緩い上りのロード。
ロードの得意なランナーはこの区間飛ばすのが定石ですが、終盤までもつスタミナも必要です。

六丁峠を越えた後のつづら折れの下りは飛ばしたくなりますが、ここは我慢して抑える方が後半にプラスになると考えます。
大会は60kmの長丁場。
周りに流されず、マイペースに心拍数を上げないように走ることが課題です。

序盤は清滝の心地よい清流沿いを走ることができます。

第1エイド到着8:44(所要時間44分、23位)、昨年より8分早いペースです。
エイドでハイドレーションに水を満タンに補給します。
9月とはいえまだまだ暑い。
昨年は第4エイドまでに脱水状態。
後半の比叡山越えで苦しみました。
今回は水を切らさないようにエイドごとにハイドレーションを満タンにし、予備のソフトフラスクには常に500mlの水がある状態をたもちます。

ここまで多くの選手に抜かれ、後方からの出だしになりますが焦らないように心がけます。

ウォーキング指定を越え長い福ヶ谷林道。
止まらず走り切りたい所ですが、傾斜を読み、ゆるいところはラン、キツいところはウォーキングに切り替えながら進みます。
心拍数を上げては落ち着け、155を超えないように集中する。
水分補給をこまめに少しづつ。
深部まで体温を上げず林道を乗り切ことが大切です。
この区間は、先週行った試走の成果が出ました。

トレイルに入り、上りで数人かわし沢の池。
ここからは快適に走れる舗装路の下りが多いです。
昨年はここで飛ばし、後半自滅。今回は脚に負担のかからないギリギリのペースで攻めます。

第2エイド(レストラン長谷川)到着10:00(区間1時間16分)、到着時間は昨年とほぼ同じタイム。
昨年は林道の上りで歩かず、下りでかなり飛ばした記憶があります。

大会序盤は舗装されたロードが多く、走りやすいコースです。

第2エイド(レストラン長谷川)〜第4エイド(大原戸寺公民館)

第2エイドから氷室分かれまで戻り、氷室神社を目指します。
この大会唯一スライドできる区間で仲間とエール交換を行います。

害獣よけゲートをくぐり下りの登山道。
盗人谷の下りは急で細く、傾いたトレイル。
集中力が要りますが、ガレ場が少なく楽しい下りです。
下りの得意な選手にどんどん追いつかれますが無理にペースを上げず道をお譲りします。

この奥が氷室神社です。

下りきった山幸橋の、臨時エイドで水分補給。
ここからが向山への急登です。
ここまではロードが多かったですが、いよいよ京都トレイルらしくなってきます。

下りで抑えた鬱憤をガシガシ上って晴らします。
向山を越え、息つく暇なく夜泣き峠を越え二ノ瀬ユリのゆるい下り。

向山の急登が最初の難関。

途中で貴船口へのバーティカルな下り斜面に入ります。
ここで2回転倒。
二ノ瀬ユリと貴船口までの下りでどんどん下りの得意なランナーに抜かれます。
上りで抜き、下りで抜かれるの繰り返しが続きます。
ここも無理せず道をお譲りします。

鞍馬川沿いの約1kmのウォーキング指定を水分やジェルを補給しながら楽しみ、11:58に鞍馬第3エイド到着(区間1時間58分 22位)。
昨年より4分早く到着でした。

鞍馬寺を左に見ながら薬王坂へ向かいます。

鞍馬を過ぎ、薬王坂、江文峠。
薬王坂の上りはさすがに走れず。静原の里山は日陰がないですが、昨年よりは暑くなく気持ちよく走れました。
江文峠もほぼ走り切り12:51大原戸寺公民館の第4エイド到着(区間53分 17位)。
昨年より4分早く到着でした。

第4エイド(大原戸寺公民館)〜ゴール(毘沙門堂)

ここからが最大の難関、ボーイスカウト道から水井山、横高山を越えての比叡山攻め。

害獣避けゲートよりボーイスカウト道に入ります。
後半の最難関ヶ所。
この辺りまで来ると前後にランナーは見えません。
抜かされないが、抜くこともできない。
走力が拮抗している選手が多いからでしょう。
比叡山からの下りで追い付かれ、離されないように水井・横高山で少しでも差をつけたい。

半分を越え、スタミナは7割残っている手応えでした。
力を徐々に解放していくイメージで、残ったスタミナを費やしにかかります。

水井山の急登は止まらずパワーウォーク。

京都東山トレイルでは見上げる急登が反転して急な下りに。
歩幅を狭め回転を上げるがスピードがガクンと落ちます。
下り失速分を上りで取り返す繰り返しが続きます。

水井山の上りは脚にきついです。

奥比叡ドライブウェイ沿いのトレイルは階段が多いが走りやすい。
脚がつぶれないギリギリで飛ばします。

延暦寺根本中堂からウォーキング指定を競歩し、なだらかな上り。
昨年は、比叡山寺域でコースロスト。
3人に抜かれた痛恨の場所。
今年は慎重にマーカーを見落とさないように進みます。

14:39ケーブル比叡駅の第5エイド到着(区間1時間48分 16位)。
昨年より16分早く到着でした。

ケーブル比叡駅横のモニュメント。

ここから一気に700mほどの下り。
昨年は、この辺りで落雷を伴う大雨に遭いコースも見失うミスをしました。
今回はコースロストもなく脚も残し下り切ります。

パプテスト病院からウォーキング指定区域を経て、京都朝鮮学校第6エイドに到着(区間58分 14位)。
昨年より17分早く到着でした。

昨年は第6エイドから市街地方面にまちがって進み大きなコースロスト。
今回は確実に大文字山に向けての上りに入ります。
トレイルに入るまでの舗装された急坂は、ゆっくり走ります。

ウォーキング指定区域が終わるが、トレイルの傾斜が急で走ることができません。

大文字山の火床からは京都の街が一望できます。

大文字山頂上からの下りは、全ての力を使い切るべくとばします。

毘沙門堂にゴール(区間1時間11分 14位)。
8時間48分。
昨年より12分早くゴール。

目標の「サブ9」を達成しました。

まとめ

水分補給を早めにこまめに少しづつ行い、エイドごとにハイドレーションを満タンにして水不足の憂いをなくしたこと。

前半はどれだけ抜かされても意地にならず、ギリギリしんどくないペースを保ったこと。

迷いそうになったら必ず、マーカーの位置まで戻りコースを確認し一回もコースロストしなかったこと。

なにより昨年より若干暑さがマシだったことが、目標の「サブ9」を達成できた要因と考えます。

今大会は目標を達成したこと以上に、今までの大会(京都一周東山、奥比叡仰木棚田、生駒トレイル、くろんど輪舞曲、世界ジオパーク)で絆を深めた多くのメンバーに再会し、ゴールを見届け合うことができ嬉しく思いました。

ゴール後の筆者。

京都一周できる贅沢な大会。
来年も参加したい大会。
絶対に参加する大会です。

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