第3回 比良トレイルランを走ってきた⛰ (トレラン体験記 環来神社〜黒谷シャクナゲ運動公園)

トレラン

滋賀県で開催の第3回比良トレイルランに初参加。

距離29km、累積獲得標高1,630m。
JAS(日本スカイランニング協会)主催の「スカイランニング近畿・東海選手権大会」も兼ねるトレランレース。

日本山岳遺産」に認定された比良山地を中心に琵琶湖を臨む絶景トレイルを楽しむことのできる大会。

序盤はスタート地点の還来神社(スタート)からびわこバレイまで約1,000m上り続ける。
中盤は尾根伝いにいくつもの峰を越え、琵琶湖を臨みながら走る細かいアップダウンの多いトレイル。
終盤は大会最高峰の武奈ケ岳を目指し、ゴールの黒谷しゃくなげ運動公園まで下り続ける。

高低差図で見るよりアップダウンが多く徐々に脚が削られていく。

最後の下りまで力を残しておけるかがポイント。

急勾配の登り下りが多くテクニカルで難しいコースですが、琵琶湖を眼下にのぞむ絶景も楽しめます。

今回は実際に走ってきた比良山系のトレイルについてのコースや攻略のポイントについて紹介します。

比良山トレイルラン スタート地点

還来神社(スタート)~びわこバレイ(距離:9.5km)

7時前にJR湖西線堅田駅に着。
バス停にはすでに沢山のランナーが並んでいます。
満員バスに乗り約20分、スタート地点の環来(もどろき)神社に到着。

安全な旅の効能もある神社で無事完走できるようにお詣りをします。

環来(もどろき)神社

スタートは8:30と8:35の2ウェーブ、第1ウエーブからスタート。

第1エイドのびわ湖バレイまでの9.5kmはほぼ上り。

最初の1kmはやや下りのロードでスピードに乗って走ることができます。
キロ3:48でツッコミ登山道に突入。

2km目からは厳しい上りが延々続きます。
粘れるところまで走るが、だんだんと歩きになる。

延々と続く上り道。
晴天、10月にしては気温が高く大量発汗。
ゴロゴロと石の多い道、走れるところは走る。
走りにくい、歩きにくい、上りにくい。

4kmで雲仙山(751m)、距離3kmで一気に500m上る。
凄まじい傾斜、歩きでも心拍数160台が続く。

6kmで権現山(996m)。
権現山までの上り1kmが17分でこの日一番時間のかかった区間。
次に小女郎峠(1161m)を越え序盤最高峰の蓬莱山(1174m)に到達。

きつい傾斜が延々と続きます。

ここまでは暑さと激しい上り坂との戦い。
十分に水分を補給し、できるだけ走りながら耐える区間です。

上りが得意なランナーにとっては差を広げれる勝負どころです。

蓬莱山山頂は琵琶湖一望できるスポット。
草原の中の一筋のトレイル。
夏の芝のゲレンデを琵琶湖に向かって駆け下りる瞬間は爽快です。

夏の芝のゲレンデを気持ちよく駆け下りれます。

びわこバレイ(距離:9.5km)~八雲ヶ原(距離:17km)

びわ湖バレイからは、高低差図で見ると比較的平坦な尾根伝いを気持ちよく走れそうに見えます。

しかし実際は甘くなく、小刻みなアップダウンがあり激しく蛇行するトレイル。
石や木の根などの障害物も多く走り甲斐のある山道が続きます。
中盤の疲労も重なり、この日一番苦しい区間となります。

高低差図では平坦な区間に見えますが・・・

木戸峠(990m)手前でコースロスト。
一見トレイルの様に見えるフェイク道が多く、マーカーを一つ見落とすと迷います。
幸い並走していたランナーが気付いてくれて、すぐに引き返しコースに復帰。
少しスピードを落としマーカーにも注意を払いながら先に進みます。

急勾配の小刻みなアップダウンを繰り返し烏谷山(1077m)へ。
山頂からは琵琶湖の絶景が見渡せます。

各峰からは湖西の景色が見渡せます。

1000m越える山道の足元に繁るシダの葉に隠れた石や木の根があり、何度も引っかかり転けそうになります。
激しく蛇行するトレイルに足をとられながら堂満岳(1057m)を越える。

壊れた多くの橋がある川沿いの湿地帯トレイル。
水の中や泥につかりながら何度も川を越え金糞峠から八雲ヶ原臨時エイドに到着。

強度のあやしい木橋を何度も渡ります。

車での搬入ルートがないポイントではペットボトルの水のみ設置。
想像以上に難しい区間で時間がかかり体力を消耗。
水も枯渇していたのでハイドレーションに満タン補給。
びわ湖バレイで満タンにしたのでゴールまで十分と考えていたが全然足りない。
臨時エイドがないと危ないところでした。

初めて大会で使用するトレランシューズ、ノースフェイスの“ベクティブ インフィニティ”がコントロールしきれていないことももどかしい。

八雲ヶ原(距離:17km)~黒谷しゃくなげ運動公園(ゴール:29km)

八雲ヶ原からは上りの連続。
ロープのある岩場、石ゴロゴロのスキー場跡の岩肌を進む。
再び林道に入り最後に急勾配。

比良山系最高峰の武奈ケ岳(ぶながだけ)(1214m)に到着。

360°のパノラマ絶景とはよく言ったもの。
比良山系と眼下に広がる湖西の風景をしばらく楽しみます。

武奈ヶ岳山頂

武奈ヶ岳から高低差図では読み取れない激しい下りと上りを繰り返し釣瓶岳(1098m)到達。
2km進むのに27分。
比良トレイルランは下りが厳しく難しい。
筆者の様に下りが苦手なランナーにとってはキツイコースです。

釣瓶岳から地蔵峠までの下りで脚が上がらなくなってきているのか木の根によくつまづく。
落ちている木の枝にもよく引っかかる。

地蔵峠から激しく蛇行するつづら折れの下りの連続。
急な下りなので足をくじかないように注意。
歩幅を小さくしブレーキをかけないように回転を上げて下る。
飽きるほど下り続け舗装路に出る。

最後は3kmロードの下り。
ラストスパートはキロ4分で走り切り黒谷しゃくなげ運動公園(距離:29km)にゴール。

下りが得意なランナーは終盤が仕掛けどころです。

ゴール地点、黒谷しゃくなげ運動公園

まとめ

記録は4時間48分で17位。

今回の優勝者のタイムが3時間30分。
前回の第2回大会の優勝タイムが4時間21分。
「スカイランニング近畿・東海選手権大会」も兼ねるレースでハイレベルだったようです。

序盤はびわ湖バレイまではほとんどが上り。
一気に1,000mを上り切るスタミナとパワーが必要。
小刻みに走り続けれる上りのテクニック、休まずにパワーウオークができれば乗り切れます。
給水は序盤から積極的にとった方が後半体力が長持ちします。

中盤は小刻みなアップダウンと蛇行するトレイル、岩場、川や湿地帯などあらゆる状況で脚を使い、思っているより体力を消耗します。
補給や給水をしっかり行い消耗を防ぎたい区間です。
マーカーも見失いやすく、足元の生い茂った葉の下に隠れた石や根があり上にも下にも集中が必要です。

終盤は急勾配でごろごろ石、木の根、つづら折れ、舗装路などバリエーション豊富な長い下り。
歩幅を縮め、脚の回転を上げ、ブレーキをかけずに下るテクニカルなさばきが必要です。

どこで仕掛けるにも非常に難しいコース。
練習を積み、作戦を考え再度チャレンジしたいコースです。

今回は5時間弱のトレランで1度も転ばずに無事ゴール出来ました。
スタート前にお詣りした環来神社の効能でしょう。

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