ランニングのモチベーション維持のためには、気分転換が必要。
お決まりのジョグやポイント練習ばかりでは、飽きてしまい継続が難しいからだ。
ランニングの息抜きや楽しみ方の中には、旅・観光・グルメランなどがある。
普段は走らない土地の景観をながめ、食べることを楽しみながらのんびり走る。
気分転換だけでなく、ゆっくりはしることで身体のすみずみに血液を行き渡らせ、毛細血管の発達を促しランニングに適した体づくりもできる。
Eペースのジョグやポイント練習でたまった疲れを抜かなければ、ケガや故障にもつながってしまう。
筆者も良く故障していたが、息抜きのゆっくりジョグやトレランを行うようになり、ケガや故障が減った。
心も体も気分転換を求めているからだろう。
今回は、気分転換のひとつである観光・グルメランの京都コースを紹介したい。
京都コースの概略
観光・グルメランとはいえ目的があった方がよい。
今回の目的は3つ。
「京都マラソン完走を目指すチームメイトのお付き合い。」
「京都の景観を楽しむ。」
「京都のラーメンを食べる。」
親しい人と時間を過ごし、ランニング自体を楽しみ、美味しいものを食べるという目的があれば、よりランニングを楽しめるからだ。
コースは、四条大橋をスタートし鴨川を北上。
途中、鴨川沿いの京都マラソンコースを走り、京都府立植物園から北山通りに入る。
岩倉に続く狐坂を上り、宝ヶ池周辺でプチトレイルを走り修学院へ。
ラーメン街道のお店に立ち寄り、高野川から再び鴨川を南下し東山方面に向かう。
平安神宮、知恩院、八坂神社を観光し五条から四条大橋に戻る周回コースだ。
距離は短すぎ長すぎず、適度な20km。
四条大橋～宝ヶ池
「サウナ&カプセルホテル 京都祇園 ルーマプラザ」に荷物を預け着替えし、10時に四条大橋をタート。
鴨川を北上し宝ヶ池にいたる約10kmは、おすすめのランニングコース。
河川敷工事が終わった鴨川の西岸は綺麗に整備され走りやすく、ジョグやスピード練習にも適している。
舗装されたコースの両脇には芝が配置されている。
脚に優しい芝は、リカバリーランや故障時のトレーニングにも最適だ。
宝ヶ池の手前にある狐坂は、京都では有名な坂トレーニングスポット。
宝が池公園の東、松ヶ崎にはちょっとしたトレイルを楽しめるコースもある。
北山通りで少し市街地を走るとき以外は、信号ストップもない。
四条大橋から宝ヶ池までは、ジョグ、スピード練習、ロング走、坂走とあらゆるトレーニングを設定できる便利なランニングコースだ。
修学院～ラーメン街道～高野
東大路通と北大路通の交差点（高野）から北へ向かう一帯は、「一乗寺ラーメン街道」などと呼ばれる京都随一のラーメン激戦区だ。
修学院から一乗寺方面に南下していくと、名前がとどろくラーメン店の本店がひしめいている。
ラーメン好きにはたまらないコースだ。
最近、修学院に移転した透き通った鶏醤油スープの「とうひち」、長蛇行列の超濃厚こってりラーメン「麺屋極鶏」、こってりスープが美味しい家系ラーメンの「びし屋」、不定期営業でなかなか食べることができない「亜喜英」、いつも行列している豚骨ラーメンや牛スジラーメンの「高安」、関東の大食い系元祖の野菜ドカ盛りラーメン「ラーメン二郎」など、上げていけばキリがない。
そのなかでも、秋の“京都一周トレイルラン北山”の帰りに臨時休業で食べ逃した、つけ麺専門店「恵那く」に入店。
11:40に並ばす入店。
食券機で“特製 つけ麺 中盛り275g”熱盛（1,000円）を注文。
麺は全粒粉の極太麺、熱盛にすると麺のツルツルさが無くなりあまり好きでないが、ここの麺はツルツルを保っています。
モチモチした食感と小麦のいい香りが広がります。
鶏、豚、魚介が上手く調和した粘度の高いスープと麺の相性が良く、絡みつきどんどんなくなっていきます。
4枚入っているチャーシューは、味がしっかり浸かっていて柔らかく口の中でホロホロとほぐれていきます。
薄味なので逆に肉の美味しさがひきたつ引き立つ感じ。
味玉は程よく適度に味が染みていてスープの味とケンカしない様になっています。
最後にスープ割りをいただき完汁。
美味しくいただき、補給も終えて後半戦に入ります。
平安神宮～知恩院～八坂神社～五条
高野から北大路通りに入り高野川から鴨川に南下、そこから東山に向かうコースは多くの寺社仏閣が固る観光スポットコース。
代表的なものでも銀閣寺、南禅寺、平安神宮、高台寺、清水寺、知恩院、八坂神社などの寺社仏閣がある。
丸太町通りから東へ向かうと平安神宮にいたる。
幅18ｍ、高24ｍの大鳥居は京都マラソンのゴール地点。
同行のチームメイトS氏は、「制限時間内に、ここに辿り着くことが目標」と語る。
平安神宮から南に1kmほどくだると知恩院が見えてくる。
法然上人ゆかりの地に建立された浄土宗の総本山には、法然上人のご尊像を安置する国宝の御影堂(みえいどう)や国宝・三門や勢至堂など数多くの重要文化財を見ることができる。
ここでは少し歩をゆるめ、阿弥陀堂や御影堂を観賞しながら男坂を下り三門をくぐります。
知恩院道を西に向かい南に折れるとすぐに八坂神社。
八坂神社は「祇園さん」と呼ばれ、平安京遷都（七九四）以前より鎮座する古社だ。
八坂神社から東山五条まで南下し、西に向かい清水五条から川端通り沿いの鴨川を北上し、四条大橋に戻り走行距離21kmで「京都ラン」終了。
その後「サウナ&カプセルホテル 京都祇園 ルーマプラザ」でお風呂とサウナに入りさっぱりし、阪急河原町駅からすぐの「京極スタンド」で打ち上げをして自宅へ。
まとめ
今回紹介した21kmの京都ランニングコースは、前半は整備された走りやすい鴨川沿いから狐坂、宝ヶ池公園まで、後半は、“一乗寺ラーメン街道”のラーメンを堪能し、東山の寺社仏閣を観賞するおすすめのコースです。
交通のアクセスが良い祇園四条からスタートし、親しい人と楽しく話をしながら走り、グルメ、観光を楽しみながら健康になる。
こんな気分転換の一日があってもいいだろう。
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