大阪の交野で8月10日〜開催。
距離は180km（約8.6kmの周回コースを21周)。
11周目（95km地点）は、3時間32分(休憩、仮眠込み) 。
順位は11位(25人中)、ここまで 22時間 46分の時間を要しました。
11周目終了時点に身体の異変。
悪寒が走り、寒くて寒くてたまらない。
サポートメンバーの手厚い看護と仮眠でなんとか復活し、12周目に入ります。
ここから更に身体に異常が・・・
今回の実走体験が、今後くろんど輪舞曲（ロンド）や長距離トレラン大会の参加を考えている方々への参考になれば幸いです。
長期離脱
11日日中の灼熱の時間帯は、アブの襲来やLEKI(ポール)すり替わりのトラブルを回避しながら終える。
11周目（95km）までは、オーバーペースにならず補給、休憩を適時に行い順調に消化。
11周目が終わり身体に変調が起きながらも、サポートを受け、仮眠をとり12周目に入ります。
固形物の補給と仮眠をとったが、周回中は意識が混濁。
11周目終了時点で計画より70分遅れ。
このまま走っても完走は無理かもとネガティヴが頭を駆け巡る。
意識朦朧としながら12周目（103km）終了、2時間15分。
順位は10位(25人中)と1つアップ。
途中棄権する選手も増えてきていたようです。
12周目を終え、13周目に向かおうとした時、また身体中に悪寒。
寒くて震えが止まらなくなります。
またもやHさんのサポートチームが、温かいおにぎりと味噌汁を用意してくれる。
それでも悪寒がおさまらずシートをひいて寝る場所を確保してもらい、エマージェンシートと毛布を被せてもらう。
初めて会って見ず知らずのはずのS氏が、ずっと背中をさすって温めてくれました。
サポートチームの皆さんには感謝しかありません。
仮眠につくが眠ることができず、何度も起きてスタートしようとするが、身体が冷えて走り出すことが出来ません。
もうここで棄権かと思いながらも、諦めきれず体温と気温が上がるのを待ち続けてます。
復活 13〜16周目
夜が明けてきて少し起き上がると走れそうな感じがしました。
仮眠で脳の疲労が取れ体温が戻ってきたのでしょう。
起き上がり着替えを行い、SNS繋がりのI氏が120kmの部を1位でゴールするのを待つ。
見事、笑顔の1位で完走。
カッコいい、素晴らしいランナーだ。
優勝おめでとう！
I氏の力走にも刺激を受け、12日の朝5:23に13周目スタート。
身体も温まってきて力を取り戻し、13周目（112km）終了、2時間1分。
順位は5位(25人中)、筆者が長期離脱している間にかなりの選手がリタイアしていました。
再び身体も動き始め、14周目（120km）終了、1時間56分。
2時間を切り出し調子が上がってくる。
順位は4位(25人中)、また1人リタイアしたようです。
やっと3分の２を終え、残りは7周回(60km)。
15周目のスタートが9:20。
あと7時間40分で7周（一周:1時間5分）は、どう考えても不可能。
DNFは確実。
もうやめるという選択が頭をよぎるが、行けるところまで行くと決めます。
15周目（129km）終了、2時間ちょうど。
順位は3位(25人中)、またまた1人リタイアしたようです。
16周目をスタート。
S氏が120km最終週の選手を伴走。
しばらく一緒に走ります。
周回を終える。
1時間59分、順位は3位(25人中)。
13時過ぎ、暑い、苦しさはないが、これ以上走ったらまたサポートに迷惑をかけかねない。
人生最長の137kmを走った。
潮時だ。
計測リストバンドを事務局に返納。
長く暑い夏の戦いは終ります。
DNFしたが、不思議と悔しさはありません。
清々しい、人生最高のDNF。
後で“深北男塾”のS.S.が「16周目がゴールやったんや」と言ってくれました。
大会後の状態、反省と感謝
DNF後も身体は特にしんどくない。
股ずれと、足首の水ぶくれ（着圧レッグカーフの擦れ）、アブ刺され跡は酷いが、足裏のマメやふやけての皮めくれはありませんでした。
3周ごとのソックスと6周ごとのシューズの履き替えの効果はありました。
想定外の身体トラブル、低血糖と低体温症は、エイドで食べやすいきゅうりやゼリー食、そうめんばかり食べていたからでしょう。
固形物を積極的に摂取しなければいけなかったのです。
4周目で少しお腹が空いてきた時に固形物を多く摂取しておけば、もう少し走れたでしょう。
次回への反省です。
くろんど輪舞曲の180kmは運営の都合上、来年はないらしいですが、どこかの超ロングトレイルランの大会でリベンジしたいと思います。
なによりHさん（前年90km優勝者）との縁がなければ、この大会にたどり着くことも137kmを走ることもできなかったでしょう。
いつでもボッチで走って来たが、1人の力では走れない大会がある。
周回ごとに知っている仲間に出会えることが、どれだけ力になるかが分かりました。
人生最長時間、人生最長距離。
そんなことは、どうでもいいほど仲間の力を感じた大会でした。
夜どうしエイドでサポートしていただいたスタッフの皆様お疲れ様でした。
くろんど輪舞曲に出てよかった。
楽しかった。
皆様、ありがとうございました。
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