台風上陸で開催順延! 無駄にはならない風雨想定大会準備 ~第8回 京都一周グランドトラバース~

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ランナーなら大会に向けてトレーニングを重ね、体調を整えて本番に臨みたいものです。
走力や体調管理は自分で行えますが、どうにもならないのが天候。

筆者も毎年出場する京都一周グランドトラバースに向け体調を整えてきましたが、
台風10号が日本列島を直撃。
大会当日の8月31日㈯の京都一周グランドトラバースのコースも台風予報円圏内、29日に大会順延が決定しました。

残念ながら大会は順延になりましたが、開催されていた場合は風雨に備えた準備が必要になったことでしょう。

今回はこれまでに、これまでに何度も雨の日のトレイルを走った経験からのウエア、シューズや足回り、給水や補給、エマージェンシーなどの装備・準備について紹介したいと考えます。

本投稿が悪天候時のトレイルランニングの装備・準備の参考になれば幸いです。

京都一周グランドトラバース コースについて

京都一周グランドトラバースは、その名の通り京都を一周する60kmのコースです。
嵐山公園からスタートし、清滝、高尾、鞍馬、大原、比叡山を経由し、大文字山から山科毘沙門堂に至るまで、京都の環状稜線を辿ります。
このコースは、3000m以上の標高差を含み、雄大な自然と古都の風情を感じられるトレイルランナーにとって挑戦しがいのあるルートです。

開催日時: 2024年8月31日(土)
距離: 約60km(59km)
累積標高: 3170m+
スタート:8:00~ 嵐山公園亀山地区
ゴール地点: 山科毘沙門堂
エイド:6ヵ所 飲料・軽食等
制限時間:12時間(関門有り)

この大会の攻略には、準備と戦略が必要です。
まず、長距離にわたる標高差を考慮し、事前のトレーニングで体力と耐久力を高めることが重要です。
また、コースの詳細を事前に把握し、エイドステーションの位置やコースの特徴を知ることで、レース中のパフォーマンスを最大化できます。

そして、精神的な準備も欠かせません。
長時間のレースでは、心が折れそうになる瞬間もあるでしょうが、諦めずにゴールを目指す心の強さが求められます。

特に今回は台風が接近、天候や気温の変化に対応できる装備を整えることが大切になります。

京都一周グランドトラバース コース図
京都一周グランドトラバース 高低差図

ウエアについて

平地と山の気温は大きく異なります。
標高が100m高くなると、気温は0.6℃低くなります。
京都一周グランドトラバースの後半の山場である比叡山は標高848m。
平地より約5℃低くなり、
比叡山に到達する夕方には20℃を切ることも予想されます。
雨や風が激しければ体感では更に寒く感じるでしょう。

ウエアは速乾性の高いノースリーブのアンダーシャツと
吸湿速乾のTシャツをレイヤードし寒さ対策。

雨対策としては透湿防水機能付きの軽量レインジャケットを羽織れるように準備します。
雨脚が弱ければ百均で売っている簡易レインコートを使う予定です。

山の上では体を冷やさないことが大切です。

帽子は必携。
どうせ濡れますが、最初からずぶぬれになり戦意喪失は避けたいところ。
雨水が目に入るのを避ける水よけにも。
キャップは水をふくんで重くなるのでバイザーを使用します。

疲労軽減と肌の露出を抑えてヤマビルにかまれないようアームカバーを着用。
ぬかるんだ急斜面で滑り四つん這いになり、
枝や木の根をつかみながらの登山になる可能性もあるので、撥水処理をしたグローブも必要です。

トレランザックは“north face”の「TR6」
距離が長く装備が多いのでポケットが多く物が取り出しやすい機能的なものに落ち着きます。

northfaceのトレランザックはフィット感が良く使いやすい。

シューズ、足回りについて

ボトムはネットポケット付きでサプリやジェル、スマホが取り出しやすいタイプがおすすめ。

今回は腰回りに6つのネットポケット付きノースフェイスのショーツを使用します。

ふくらはぎはFUJI仕様のゴールドウインのレッグカーフで疲労の軽減と山ビル対策を狙います。
ロングトレイルになるので膝にも普段は使わないテーピングを使用します。

シューズは履きなれた“the north face”の“fright vectiv”を採用。
ソールは少し硬めですが、ロード区間でスピードが出やすく、アッパー素材が足にフィットするノーシームニット素材なので、レース後半も紐の結びなおしを気にせず快適なフィット感で走ることができます。

筆者にとっては、底が厚すぎる感もありますが大会はほとんどこのシューズで出場しています。

ソックスは穴“インナーファクト”の5本指タイプを使用します。
ラミー(麻)素材で吸汗速乾性が高く、このソックスを使用しだしてからはマメができたことはありません。
特殊な機能はないですが、素材そのものが機能性が高くシューズとの相性も良いのでしょう。
ソックスは穴が空いていないか、摩擦で薄くなっている箇所がないかを確認。
できればおろして2~3回使用したものが良いですね。

皮膚保護クリームは“プロテクトJ1”を使用。
足の裏や指、シューズとの接触箇所に入念に塗り込みます。

シューズカバーは走るのに邪魔になりますし、防水シューズは靴中に水や汗がが入ると水分が外に出ず足が蒸れやすいので使用しません。

水にぬれることが避けられないならば、
爪のケアに時間をかけた方が良いと考えます。
水で柔らかくなった爪は、傷みやすくはがれやすい。
大きい方の足や普段痛めやすい爪をテーピングなどで保護することがおすすめです。

今年から採用のインナーファクトのソックスは蒸れにくく豆もできにくいです。

給水・補給について

京都一周グランドトラバースではエイドの数が6か所。
基本補給はエイド中心で考えます。

ただ何が起きるか予測が出来ないのがロングトレイル。
普通のトレランよりは補給を多めにと考えています。

食べ物は消化も考慮し、エネルギー・ビタミンゼリーを2個づつ。

水分はハイドレーションにOS-1を1ℓ、500mlのフラスクも2本準備しOS1を入れておきます。

マイカップ持参で各エイドでしっかりめの給水を行い、ハイドレーションも満タンに補充します。

給水・補給は“早め”、“こまめ”、“少しずつ”を心がけて完走に繋げていきたいですね。

マイカップ忘れには注意しましょう。

サプリ類は日本新薬の“WIN ZONE”でエネルギー補給、疲労回復をしながら走れればベストです。
“WIN ZONE”を使用し始めてからは、エネルギー切れを感じたことはありません。

いままでのトレイルランで脚の攣りに効果があった塩熱サプリは多めに携帯し最後まで脚を持たせたいものです。
最近は、個口包装の塩熱サプリが販売されているので、バラの時よりも使用や保存の勝手が良くなりました。

個口包装になり使いやすくなった塩熱サプリ。

エマージェンシー装備について

もしもの時に一番役立つスマホ。
救助を呼ぶ時やライト代わりにもなり無くてはならない装備です。

スマホで怖い充電切れ対応としてバッテリーは大容量の物を用意します。
今回はTNTOR製の5,000mAhを準備。
筆者のiPhone13なら1.1回は充電、重量116g、6mmの薄型で携帯に最適です。

ゴールが17:00を超えそうなときに必要なヘッドライトは(REDLENSER)を使用。
ヘッデン(REDLENSER)の重さは約160g。
つけている感じが無いほど軽い。
バッテリー擦れで後頭部が痛くなることもない。
パワーは3段階切替で、パワーモード600lmはかなり明るい。
ミドルモード250lmは遠くは見えにくいが走るには十分に明るい
(ローモードの20lmは全く見えない)。
パワーモード10時間、ミドルモードで15時間もつので一晩は十分使用できます。

怪我用のテーピングや絆創膏、ウエットティッシュ、ティッシュも忘れないよう準備が必要です。

途中リタイアした場合の交通費の小銭やお札、交通系の電子マネーも忘れてはならないですね。

まとめ

山を走るときは、最初から最悪を想定しての準備が大切です。
コンディションが悪ければ想定どうり、
コンディションがよくてもメンタル的にはに安心材料になります。

スタート前は暑く感じても、山の上では気温や風で寒さを感じます。
ウエアの着脱で体温調整することがポイントです。

足元のケアや爪の保護は重要。
今後の秋の大会に向けても足の状態はベストに保っておきたいです。

水分は多めに携行し“早め”、“こまめ”、“少しずつ”、マイカップは絶対に忘れないようにしましょう。
(最近はエイドに紙コップの無い大会が多いです)

山の中ではヒルをはじめ虫には注意したいですね。
特に今はスズメバチが多い季節なので、ポイズンリムーバーの準備は忘れないようにしましょう。

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今回は順延になりましたが、大会前日は準備を済ませ早く寝る準備をし、しっかり睡眠をとり本番に備えることが大切です。

安心してレースに集中するために準備は万全に行い、
無理せず完走を目指し、調子に乗らず慎重にレースを運ぶことがベストです。

雨は降らない方が良いですが、トレランをしている限り避けては通れないことなので準備は万全にして大会に臨みたいものです。

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