第10回神戸マラソン 体験記 ~コース攻略とイレギュラー対応~

フルマラソン

第10回神戸マラソンは、これまでになかった爆風の中での開催。
一気に攻略の難易度が上がる大会になりました。

マラソンは42.195kmの中で起こる様々なイレギュラーとの戦い。
スタートし、走り出してからも何が起きるか分からない。
どの大会も簡単に完走させてはもらえません。

経験したことのないイレギュラーが起こると対応に手間どり、余計な神経を使い、走りにマイナスに作用することもあります。
そんな時に事前にコースを知り、起こりそうなトラブルを想定しておくことで焦ることもなく、走りに集中できベストパフォーマンスを発揮できるでしょう。

今回、筆者自身が9回目になる神戸マラソンを目標のサブ3.1達成で完走し実感したコース攻略ポイント、イレギュラーの対処などについてを記事にしました。

2023年に神戸マラソンを目指すランナー、次の大会に向けてベストパフォーマンスを出したいランナーのみなさんの参考になれば幸いです。

第10回神戸マラソンゴール地点

トイレ問題

いきなりですが、SHOW(小)でも1~2分かかるレース中のトイレタイムロスは、記録を狙うランナーには避けては通れない問題です。
筆者もどうすればトイレに行かなくて済むか色々試しましたが、ベストな答えは出ていません。

神戸マラソンは参加人数に対して明らかにトイレが少ない。
行列が長すぎて最後尾がどこかも分からない。
ランナーの男女比とトイレの男女比が合ってないため男子のトイレが激足りない。
せめてSHOW(小)のみのオープン式トイレを増設してもらいたいです。

整列のコールがかかり、やむなく列から離れスタート位置に走るランナーが多い。
少しの尿意でも気になりだしたら走りに集中できない。
序盤にスッキリして気持ちよくレースを進めたいと思うランナーが多いでしょう。
1km過ぎの第1トイレは、そんなランナーで混雑。
筆者もここで1分近いロス。

大会ではトイレの位置の確認し、1つ目のトイレは避けるべきでしょう。
なによりもトイレに行かなくて済む対策が必要なのですが・・・

前半の小刻みなアップダウン

神戸マラソンの特徴は高低差図では分からない細かなアップダウンが多いことです。

https://kobe-marathon.net/2020/assets/images/schema/course_elevation.jpg

アップダウンでは、上りは頑張りすぎず、下りはリラックスしてブレーキをかけないことが大切です。

上りで頑張ると余計な筋力を使い、下りでブレーキをかけると脚腰に負担がかかりアップダウンのたびに体力が削られるからです。

神戸マラソン前半では新長田の鉄人28号を過ぎたJR線沿いから垂水の福田川の高架橋までたくさんのアップダウンがあります。
この区間での最大のアップダウンは須磨駅手前のJR線上の高架橋越えです。

上りではタイムが落ちることは気にせず、平地以上に力を使わないように注意し、歩幅を狭めリズムを崩さないことが大切です。

下りは柔らかい着地を意識しながらブレーキをかけ過ぎないことが大切です。
自然とスピードが出るので上りのロスを取り戻そうと無理に加速をして身体に負担をかける必要はありません。

アップダウンでは頑張ることよりリズムを崩さず丁寧に走ることがポイントと考えます。

イレギュラーな爆風

第10回神戸マラソンは、異例の爆風の中での開催。
最大で風速10m/sもあったようです。
筆者も過去9回出走した中で暑さに苦しんだことはあったが、風で苦戦したことは初めて。

西に向かって吹く強風は、前半は追い風、後半は向かい風となりランナーに向かってきます。

追い風の時は身体の力を抜いてリラックス、向かい風の時は前傾角度を大きくして風に身体を預け浮き上がるような感覚で走ると楽に走れます。

タイムを気にして風に抵抗すると力み身体に無駄な力が入り体力が削られます。

風が強くても焦らず、風の方向と強さとをつかみ風を感じることが大切です。

風に立ち向かうより、風と同化することに集中することがベストです。

そう、「風の谷のナウシカ」の様に。

https://www.donguri-sora.com/upload/save_image/09021900_6311d4541fff3.jpg

後半のアップダウンと神戸大橋

神戸マラソン後半も細かいアップダウンと最後に難関の神戸大橋が待っています。

垂水の福田川を越える高架橋、塩屋駅過ぎの上り、須磨駅過ぎのJR線上の高架橋、ハーバーランドから神戸大橋を越えて下らなければいけません。

加えて後半からは向かい風をもろに受ける展開。

後半を走り切るためには前半に力を使わず楽に走れたかがポイントになります。

垂水の福田川を越える高架橋は道幅が狭く、カーブしながらの下りは加速しやすく、2号線の平坦なロードに入る右折の角度が鋭いので接触や転倒に注意が必要です。

塩屋駅を過ぎてからの急勾配は沿道からの応援が多く頑張って力んでしまうポイントなので努めてリラックス。

須磨駅過ぎの高架橋は、前半よりもキツク迫ってきます。
気持ち的に圧されますが、リズムを崩さず淡々と上って下る。

ハーバーランドから神戸大橋へ向けての3回の上り坂は足攣りゾーン。
ポートアイランドへ向かうラストの長い下り坂で取り戻せると信じ、タイムを気にせずリズムを崩さないように心がけて上って下ります。

小刻みなアップダウン、大きい橋越えも前半に抑えて余力が残っているかにかかっています。
マラソンは30kmからが勝負とよく言われますが、前半を丁寧に走ってこそでしょう。
最初から最後まで気を使って集中してこそ、気持ちよく走り切れるのでしょう。

神戸大橋

給水

大型都市大会に参加するメリットの一つにエイドの充実があげられます。
水分をこまめに補給できることは、小さな大会にはないメリットです。

スムーズに給水を行うことで体力の消耗を防ぎタイムロスを減らすことができます。

一方で参加人数が多い大型大会では、エイドで立ち止まったり、エイド沿いをゆっくり歩いているランナーも多いので混雑による接触、転倒に注意を払わなけれは危険です。

筆者の場合、エイドではできるだけ最後から2番目のテーブルを狙い、指を突っ込みコップを取るようにしています。
失敗しても最後のテーブルで挽回できることと、手で掴むよりも指を突っ込んだ方が失敗が少ないからです。

コップを取ってすぐに飲み口をつぶし、細くして給水します。
こうすることで水が鼻に入ったり、飲み過ぎでむせることが少なくなります。

コップを取ってすぐにエイドから離れ他のランナーとの接触を防ぐことも忘れてはいけないことです。

給水はスムーズに行い、他のランナーとの接触を避け失速せずタイムロスがないようにしたいものです。

まとめ

神戸マラソンでは、前半の小刻みなアップダウンで脚を削られないような走り方をして、後半のアップダウンと神戸大橋越えに余裕をもってのぞむことが大切です。

今回はイレギュラーな爆風がありましたが、普段の神戸マラソンならむしろ暑さ対策の方が重要になってきます。

大型大会ならではの給水をスムーズに利用し、トイレロスタイムを減らすことができれば更に記録が伸びるでしょう。

マラソンではトレーニングで走力を向上させることに目が行きがちですが、コースを良く知り、イレギュラーに対応することでタイムロスを減らすこともできると痛感した大会でした。

またまた、良い経験を積むことができ感謝です。

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